６月６日 Task4

Task4　　Race　６２．６ｋｍ

朝からまぶしい快晴！！スペインの空が帰ってきました。その影響で、昨晩は冷え込みが強く寒くて目が覚めてしまいました。８時には積雲がポツポツ。アフリカ大陸にある低気圧は以前居座り、今日も不安定な大気に覆われています。しかし、昨日ほどのことはなく、早い時間帯にやれれば、十分タスクはこなせそうです。

テイクオフ周辺を回る、６２．６ｋｍのショートタスクが発表されました。昨日とは違いやったー！Raceです！スタート前には２３００ｍの雲底にほぼ全員が到達でき、一斉にスタートしました。

前半はテイクオフ稜線の往復です。岩盤際をアクセル踏んで、ぶっ飛ばします。こうなれば扇澤さんの得意ステージです！クリスチャンマウラーと先頭を引っ張ります。先頭集団の巡航大気速度は５５ｋｍ/ｈを軽く凌駕しており、昨年のスロベニアよりもさらにスピードアップしているように感じられます。宮田、小林もセカンド集団で追走しますが、ジリジリと離されていきます。動きがあったのはやはり対岸に渡った先でのサーマルでした。宮田は弱いサーマルを低く見切り、一気に勝負に出ます。そして、対岸で強いサーマルをヒット！一気に雲底に達し、セカンド集団をパスすることに成功！。そのままファイナルグライドへ突っ込みます！

最後のターンポイントを取った後、コンペティーノが示す余裕到達高度は０ｍ！？もう行くしかありません。できるだけ良いリフトラインを縫うように飛びます。先に行く数機のグライダーはゴール手前に降りていくのも見えます！！ゴール前はすっかりオーバーキャストしてしまっています。確信の有るサーマルサインはありません。さあどうする！？

その時、やや右側コースでランディング寸前だった、ウルバン・バッリクとフランク・ブラウンが回し始めました。しめたっ！迷わずその上にコースをずらします。見事にリフト帯は存在し、余裕到達高度は見る見るうちに＋１５０ｍに！こうなればアクセル全開！そのままゴールラインカット！トップに５分遅れの５位でフィニッシュできました。小林もゴール手前で低くなるものの手堅くゴール！水沼さんは粘りのフライトでゴールメイクしました。おめでとう。

トップはやはり、クリスチャン・マウラーでした。うーむ強い・・強すぎる。６２kmのタスクを１時間３０分以内でゴールする平均スピードは４２km/ｈ以上スゴイ！余裕さえ感じられる彼の飛びに弱点はあるのでしょうか？一緒に飛ぶだけで、勉強になります。いつかその秘密を解かねばなりません。

この調子で残り３本！最後に勝負できるように集中して飛びます。