Task6

とうとう最終日です。朝は快晴!PWCでは一大会最大6タスクと決まっていますが、今大会は6本成立となるのでしょうか?テイクオフはいつもの強めの北風が吹いています。大気も不安定で、15:00以降100%でサンダーストームの予報が出ています。タスクコミッティは、47.7kmのショートタスクを発表。嵐の前にレースを終わらせるこれしかない!というタスクです。

前半のリッジのリターンは、今大会の定番となっているため、選手は限界スピードで飛ばします。一度アクセルを踏むことをひるむと、トップ集団から置いていかれるシビアな展開となりました。宮田、扇澤はこのスピードに追走、ベストポジションで進みます。積雲の発達は、適度で危険な状況にはなりそうにありません。ガンガンのサーマルコンディションの中、とにかくスピードです。弱いサーマルはパスし、雲底まで確実に続く、強烈なものだけでセンタリングします。中盤、宮田は得意のショートカットに成功!高くトップに踊り出ます。平野に出る前に、集団に合流されましたが、残すはファイナルグライドのみ!ここで宮田に迷いが・・・。低く走るパイロットが、回しているのを見て、集団を離れ、迂回コースへ勝負!ところが真っ直ぐ行った漢(オトコ)集団は見事ヒット!慌てて下に入りましたが、もはやファイナルグライドで追いつくことはできませんでした。一瞬の判断ミスでした・・・。本当にシビアな戦いです。自分の意思の弱さを痛感しました。宮田7分遅れの46位。好調の扇澤さんは12位。燃え尽きました。

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Task5

今日も快晴。目覚めもよく上り調子です。発表タスクはついにでました。100km!昨日とは反対東方向に40kmのリッジにあるポイントを折り返すアウトアンドリターン。

今日もハイスピードレースです。折り返し地点までは、小林を含む先頭集団を宮田、扇澤のセカンド集団が高く追走する形で進みます。後半になり一気にスピードアップ。宮田歯を食いしばりながら、アクセルバーを踏み続けます。喉はからからになりアドレナリンがわいてくるのが分かります。少しでも躊躇すると置いていかれる状況の中、フルスピードでグライドするのです。テイクオフ前に戻ってくると、発達した雄大積雲が強い吸い上げリフトを発生しており一気に雲底へ。発達しきった積雲はところどころシャワーを降らせ始めました。トップ集団はコース上もポツポツ降り始めましたが、すぐ晴れ間なり問題ありません。無線では後続グループがシャワーにはまっているようでレベル3がコールされています。いやな予感がしたところで「TaskSTOP!」がコールされてしまいました・・・。せっかく良いポジションにいて、これからって時に・・・。タスクはストップになりましたが、その後悠々とフライトできゴールも簡単でした。いつも思うのだけど、レベル3をコールするパイロットは、トップから遅れているか、高度が低いパイロットばかりのような気がする。明日はついに最終日です。悔いなく攻めます。

 

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Task4

強風は昨日で収まり、再び高気圧圏となってきました。今日は北風も弱く、サンダーストームの危険も無いため、東西に伸びるリッジを幅広く往復する96kmのタスクが決まりました。前半戦の平野タスクと違って、ガンガン突っ込むスピード勝負となりそうです。

 

 

ファーストターンポイントまで大きな集団が形成されハイスピードで進みますが、帰りの向かい風で今回の山場が!谷が狭くなっているところは風が収束し風速が増します。宮田、扇澤を含むトップ集団は低く突っ込みついにスタック!しかし、今日の宮田は冴えていました!迷わず、尾根のリーサイドに入り、あれたサーマルをヒット!一気に雲底に達し、難所を突破。更にトップ集団の取ったコースを大きくショートカットに成功!テイクオフのリッジ上の雲に最初に到達!最初に雲底に着けば、ファイナルグライドに入ることができます。トップ目が見えてきました。ほぼ他のトップ集団とほぼ同時に雲底に到達し、後はグライディング勝負となりました。ここで勝負に出たのは「ロシアの大砲」ニコライ。とにかく低くファイナルグライドに入ります。彼のスタイルを見て誰も追う者はいません。(ゴール前によく降りているから)しかし、さすが「ロシアの大砲」15kmのファイナルグライドをギリギリの高度を残し見事フィニッシュ!漢(おとこ)ニコライがタスクを制しました。

 

 

宮田は2分30秒遅れて15位でゴール。975点をゲットしました。やっと初日が出た感じです。調子も上がってきました。残り2本。

詳しい結果はこちらから

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taskキャンセル

今日も朝から快晴ですが、昨晩通過した寒冷前線の影響でテイクオフの風は北風12m/sの強風。いつものように大会本部に集合しましたが、オーガナイザーはタスクキャンセルを発表。集まった選手は拍手で賛成。練習日からたっぷり飛べているだけに、みんな疲れていたようです。(宮田も内心ほっとしました。)今回のオーガナイザーは、パラグライダーだけでなく、マウンテンバイク、山登りと総合アウトドアスポーツを経営しています。競技はキャンセルとなりましたが、代わりにアドベンチャーパークでアスレチックレースが行われました。宮田はホテルでゆっくり休養することができました。

 

 

ソポトでの食事について話します。ブルガリアはヨーロッパユニオンに加盟した割りに、Sopotの物価は安く、食事もびっくりするほど安いのです。食材料理方法もバラエティに豊んでいます。オレンジジュース、臓物スープ、サラダ、メインディシュ、アイリャン(ヨーグルトのジュース)でたったの10レブ。1000円もしません。特にレバー料理はお勧めで味は最高!疲れた体にも最高でした。

 

 

ブルガリアはヨーロッパですが、アジアっぽいところがあり親しみが持てます。トルコと同じで、日本人は何故だか人気があり皆良くしてくれます。フライトコンディションも良くすっかりブルガリアに好印象を持ってしまうのです。

さて、明日から天候は回復予報。後半戦は気持ちを入れ直さなくては!Tomorrow is new day!

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task3

もちろん快晴の朝です。乾燥しているためか、朝晩は肌寒いくらい冷え込みます。しかし早朝から強烈な日差しが照りつけ、地表気温はあっと言う間上がっていきます。今日は今週中最高気温が予想されているだけにいつもより暑く感じます。

テイクオフにつくといつもの北風が5m以上吹いていました。今日は厳しいかと思いきや、ウェザーマンの地元クラブリーダーのニッキーさんは、いつもの調子で「BeautifulDay!」と穏やか。そして78kmの平野部を飛ぶタスクが発表されたころには、すっかりアゲンストの南風ブローが上がってきたのです。恐るべしソポト・・・。

 

 

テイクオフは本流の北風の中のため、まさにサーマルポイント!ダストデビル(小さい竜巻)がところどころに上がり、タイミングを見計らってテイクオフしないと危険です。しかし一度テイクオフしてしまえば、強烈なサーマルに乗ってロケットのように雲まで上昇していきます。

雲底高度は3000m!2900mの高度制限を越えないように飛ばなくてはなりません。昨日まで反省から、まずはファーストグライドから慎重にポジショニングしながら駒を進めます。しかし、平野部の難所、セカンドターンポイントで強いシンクで高度ロス・・。今日もセカンド集団から追いかける展開。焦らず高さを取って勝負所を伺います。今日の平野部はブルーサーマル。先頭集団のスピードが遅れたのを見て、宮田、ロシアのニコライと山麓の町の上に勝負。高度は失いましたが、ギリギリでニコライがサーマルヒット!宮田も続きますが、リフトを掴みきれずさらに低く・・・。何とか上げきったころには大きく遅れてしまい29分遅れでゴール。今日も104名もの大量ゴールとなりました。遅くまで続くサーマルコンディションにSOPOTのポテンシャルの高さを感じます。

 

 

「高さ=スピード!」フラットランド攻略の鍵はやはり高さに尽きるのです。気持ちをリセットして明日から望みます。

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task2

今日も快晴。素晴らしいコンディションが期待されます。Sopotのテイクオフまではチェアリフトで上がります。しかし、このリフトがとっても危険!乗り降りの際に減速されることは無く、グライダーと一緒にドッカッと乗り込んで、ドーン!と降ります。サポートのおじさんが助けてくれますが、何名のパイロットは負傷していました。さらにリフトの支柱は古く、レールの脱落防止装置などありません。崖の上を渡るときはサーマルに乗るよりもドキドキします。安全上、日本ではありえない感じです。

 

 

タスクは昨日のタスクを更に広げた86.8kmが決まりました。やはり後半のフラットランドが勝負となりそうです。今日は小林が絶好調。終始トップ集団で飛びましたが、最終レグで低く突っ込みスタック。最終パイロン周辺が強い北風の吹き降ろしとなり、タスクストップとなってしまい、ほとんどの選手が80km前後の距離となりましたが、900点台をゲットしました。遅れていた宮田は低くなっている先頭集団を見て、手前で上げているとタスクストップに・・・。高く行けば全然ゴールできたのに、残念。気持ちを入れ直します。

 

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Task1

いよいよ大会スタート、快晴の朝です。早朝から山の上には積雲が形成され、絶好のコンディションが期待できます。雲の流れからは北風が強そうですが、ここSOPOTでは北風の方がコンディションは良いのです。大会初日ということもあり、平野部をトライアングルで2周する71.1kmが決まりました。北風によるリーサイド(裏風)のリスクを避けるための平野部ですが、多くのオプションが使え一筋縄ではいかなそうです。

 

 

 

雲底2500mですがさすがフラットランド。いつものワールドカップのスピードとはならず、周りをけん制したゆっくりしたスピードでレースは展開されました。集団を引っ張るのはステファン・ウィスとアンディ・アビのスイス勢。やはり最終パイロンでドラマがありました。ウルバン、グレッグのトップ集団は低くファイナルグライドに入りますが、届かず手前でスタック。セカンド集団で最も高かった扇澤さんは、ゴールまで真っ直ぐの勝負に出ます!届けば1000点。しかし直線コースは強いシンク帯になっていて、ゴール手前でスタック・・・。3分遅れの17位。7分遅れの宮田39位、小林46位と続いてゴール。

 

結局111名の大量ゴール者となりました。まだ初日です。勝負は始まったばかり、これからです。

詳しい結果はこちらからご覧になれます。

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PWC ブルガリア プロローグ

2008PWCも後半戦に入ってきました。第3戦は2005年にもワールドカップが開催されたブルガリアのSopotです。バルカン半島中央部に位置するブルガリアですが、広大な平野部と東西に形成されたバルカン山脈がミックスされた素晴らしいエリアが多くあります。東は黒海に面していて、コンディションがそろえば、400km以上のフラットランドのXCフライトが十分可能です。

 

 

 

Sopotはほぼ中央に位置し、バルカン山脈の南面にあります。東西に伸びた盆地とミックスされていて、ハイスピードな山岳とテクニカルなフラットランドが組み合わされた素晴らしいタスクが予想されます。スピードのみが競われがちなワールドカップですが、ここでは正しい判断が勝敗を分けることとなりそうです。こちらに来て2日間素晴らしい天気に見舞われました。本流の風は北風。エリア内は大きなバルカン山脈のリーサイドとなり最高のコンディションとなりました。雲底はなんと3000m。12時から19時までたっぷりフライトできました。

 

大会中は高気圧圏内で好天が予想されます。まさに長期戦となるのは必至、いつものことですが、ジックリ飛んで表彰台を狙います。Aerotactチームは扇澤、宮田、若手の小林で参戦します。ご期待ください。

 

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5月30日 task2

目が覚めると、窓からは青い空が!!やっと天候は回復してきたようです。気合を入れて朝食を取って外に出ると、あれれ!?今にも雨が降りそうな空模様に・・・。オーガナイザーからのSMSでは10:30にテイクオフ横のレストラン集合との指令が来ています。

 

 

今日も難しいだろうと、半信半疑でゴンドラに乗ってテイクオフへ!ゴンドラで上がっていく内に、みるみる晴れ間は戻ってきました!目の前には素晴らしいアイガーを筆頭にスイスアルプスが見渡すことができました。未だ雲底は低く、テイクオフは雲の中です。待機はやはり不安定で、午後にはサンダーストームの予報。雲底が上がってくることを前提にグリンデルワルド谷周辺を回る44,2kmのレースが決まりました。

 

 

タスクは決まったものの、テイクオフレベルの雲は中々上がってきません・・・。ウインドオープンタイムは数回延期されましたが、やっとサーマルと共に上がってきました。いよいよスタートです!前半から超ハイスピードでレースは展開されます。宮田は順調にトップ集団後尾でチャンスを伺います。そして2つ手前のもっとも谷の奥にターンポイントに差し掛かったところで、ついにトップに合流!さあ後はファイナルグライドに入るだけ!肝心のところで宮田痛恨のミス・・・。ファイナルグライドはバレーウインドがヘッドウインドだと思っていたら、全くそんなことは無く上げすぎてしまいました・・・。トップは最終レグを全く上げずにダイレクトに行った地元スイスのステファン・モルゲンターラーでした。見事なファイナルグライドにあっぱれ!!さすがです。宮田は37秒送れの28位に甘んじました。93名の大量ゴールでしたが、天気が崩れる前の、ショートタイムの良いタスクだったと思います。

 

 

現在、19位。詳しい結果はこちらから

最終日悔いなく攻めます。

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5月29日 キャンセル

なんと朝から雨・・・。全然予報と違うじゃねーか!!イタリアからの前線通過で今日も一日雨予報・・・。晴れたと思ったら雨・・・。スイスアルプスの天気は気まぐれです。今日も宿でデスクワークの続きです。夕方天気が晴れてきたので、インターラーケンに調節しに出かけました。やはり風は強く、飛べなかったのでグラハンで汗を流します。グライダーに触れて少しは、気が紛れました。

明日からの回復にかけます!

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