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いよいよ大会スタートです。朝から雲は多いものの、青空あります。大気は不安定ですが、その分曇りでも上昇風は期待できそうです。大会初日は毎回緊張します。1週間の期間があるワールドカップでは一日ミスをするとリカバーすることは非常に難しく、いきなり戦線離脱してしまいます。1000点を取るより、毎日ハイアベレージを計上することが表彰台への定石となるのがこのスポーツなのです。

 

 

昨晩降った雨で、湿度は高く雲底も低い状態は昼過ぎまで続きました。タスクコミッティは西へ40km行き、平野部を10km戻るターンポイント2つのシンプルなタスクを発表。ウィンドオープンする12:40にはテイクオフ周辺は完全にオーバーキャスト(雲に覆われて)してしまいますが、サーマルがあるのは不思議・・・。今日もウルグー達は大活躍となります。必ずどこかに飛んでいて、サーマルを教えてくれるのです。日本のカラスと同じくらいの数飛んでいます。

 

 

渋いコンディションの中、レースは集団でゆっくり進みます。とにかくキープハイ!高さがすべてです。前半宮田、小幡、小林は順調に集団でこまを進め、扇沢は誰よりも高く後方からチャンスを伺います。後半集団は2手に分かれます。高い集団は平野部へ、そして宮田集団から別れドングリ山塊へ突っ込みます。ドングリ山塊とはまさに巨大なチョコボールのような山で、周囲は垂直な岩壁に覆われている不思議な景色です。

上空の雲はさらに厚みを増し、平野部では所々、雨が落ちているのが見えます。平野部に出た集団はその雨に捕まり、レベル3を連呼し始めます。見えている雨に向かって飛んでいったのだから「そんなの当たり前じゃん!」と思いながら、宮田、小幡はドングリ山周りで悠々と迂回しながら見物です。

 

 

ところが、弱いサーマルで回しながら、次で雲庭につければファイナルグライドだ!確信したときには無線から「Task Stop!」のコールがされてしまいました。結局、雨を避け平野部で低く距離を伸ばした選手が34.1kmでトップ。たっぷり高度の残った宮田たちは31.2km28871点。タスクストップなのにわずかな距離差で大きな点差がついてしまいました・・・。

いつもタスクストップの点数は論議をかもしだします。オーストラリアのように「タスクストップコールから5分後まで距離を計上する」がベストだと思うのですが・・・。

トップ以外の上位点差は僅差です。まだまだ始まったばかりです。

詳しい結果はこちらからご覧ください。

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